「なんだか最近疲れているなぁ」と感じる時、どういった対策をされていますか?
「気づいたらずっと疲れている」・「特に変わったことはしていないのに疲れを感じる」等、
慢性的な疲れを感じている方は多いと思います。
疲れた時には焼肉などがっつりした料理や甘いものを食べたり、栄養ドリンクを飲んだりしていた方もいるかと思いますが、こういったものでは疲労は回復できないのです。
疲労の正体
『AERA』や『林修の今でしょ!講座』でも紹介されていた
疲労研究のスペシャリスト梶本修身先生によると、
そもそも疲労とは
「脳にある自律神経が疲弊することで、疲れるのは体ではなく”脳”」
ということでした。
●脳が疲れる原因は「自律神経」
自律神経とは、その人の意志とは無関係に体の隅々に指令を出している司令塔の役割を担っており、消化・吸収、汗をかく、脈が早くなるなど脳の中で無意識で働く存在です。
ただ、自律神経の乱れは、なかなか自覚しにくいものです。
また、筋肉はいくつになっても鍛えることはできますが、自律神経の機能低下を防ぐことはできません。
同じ活動をしても、年を取れば取るほど疲れやすくなったと感じるのは仕方のないことなのです。
だからといって、年のせいにして放置すると、仕事や生活の質も落ちていきます。
身体をさびつかせず、疲れをとるためには、どうしたらいいのでしょう。
梶本修身先生によると、疲れにくい体を作るには
「食べ物や食べ方を工夫して疲れを減らす」
ことが重要ということでした。
疲労を解消する成分イミダゾールジペプチド
よく「疲れには鶏むね肉がいい」と聞きますが、理由はご存知ですか?
脳の疲れに有効な成分『イミダペプチド(正式名称:イミダゾールジペプチド)』という抗酸化物質を豊富に含む食べ物が「鶏むね肉」だということです。
ただし、1回では効果がなく、2週間以上毎日1日100g摂りつづけることが大切とのこと。
イミダペプチドは熱にも強いので、調理がしやすいのも特徴です。
から揚げ・蒸し鶏・むね肉の焼き鳥などなんでもOKです。
2週間イミダペプチドを摂取すると約76%の人に疲労回復効果が見られたということです。
鶏むね肉100gってどれくらいの量?
スーパーなどで鶏むね肉を購入する際にはグラムが書いてありますので、家族分を用意する場合は、一人あたり100g少し超えるくらいを準備すれば安心です。
糖質制限ダイエットで注目されていたサラダチキンも鶏むね肉です。
サラダチキンは様々なメーカーから販売されており、裏面にグラムが書いてあるので
100gのものを選ぶと手軽に続けられますね。
《まとめ》
特別な食べ物ではなく、比較的手に入りやすく安価な鶏むね肉なら手軽に続けられそうです。
どうも調子が悪いな、と感じる方は「1日鶏むね肉100gを2週間」続けてみて、自分の身体の変化を注意深く確認することが大切です。
自分の身体を守れるのは自分だけですから、労わってあげましょう。