腸内細菌のバランスを整えるために必要な栄養素

腸活

理想的な比率は「2:1:7」

腸内環境を左右するのが、腸内に約100兆個存在するといわれる「腸内細菌」。
腸内細菌は、大きく三つに分けられます。

1.善玉菌・・・代謝物が消化・吸収機能に役立ち、体によい影響を与えます
2.悪玉菌・・・代謝によって有害な毒素を作り、下痢や便秘など体に悪影響を及ぼします
3.日和見菌・・・善玉菌、悪玉菌の数的に優位な方に加勢します

3つの菌の理想的な比率は「2:1:7」とされます。
悪玉菌が増えてバランスが崩れ、日和見菌が悪玉菌に加勢すれば、腸内環境が悪化し、様々な不調が表れます。

腸内環境を整えるのに効果的な栄養素3つ

食物繊維(水溶性・不溶性)

食物繊維は胃の中で腹持ちがよく、ゆっくり消化されるので、食べ過ぎ防止になります。
水溶性食物繊維は小腸では糖質や脂質の過剰な吸収を防いでくれます。

<水溶性食物繊維を含む主な食べ物>
大麦やオート麦などの穀類
ごぼうなどの根菜類
昆布やわかめ、ヒジキなどの海藻類

不溶性食物繊維は、腸の本来の働きを助けてくれます。
水を吸って膨らみ、スルッと便になって出てくれ、足りないと便通は悪くなり、腸の中に毒素がたまります。

<不溶性食物繊維を含む主な食べ物>
大豆や葉物の野菜など。

レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)

レジスタントスターチは不溶性なので、腸の奥の方まで届きます。
まるで食物繊維のように腸内細菌に食べてもらえます。

<主な食べ物>
インゲン豆などの豆類やイモ類
コーンフレークなどシリアル
米やもち麦
※冷えたご飯の方がより多くのレジスタントスターチをとることができます。

発酵食品

発酵食品を食べると、善玉菌と善玉菌に加勢する日和見菌が腸内で増えます。
腸内で善玉菌が優勢になると、免疫力が上がります。
乳酸菌は腸内の悪玉菌を抑え、善玉菌の働きを高めてくれます。

<主な食べ物>
味噌、納豆、ぬか漬け、キムチなど
ビフィズス菌などの乳酸菌を含むヨーグルトなど
醤油や酢など

※玉ねぎ、ブロッコリー、海藻類やイモ類など、腸内細菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を含む食材と一緒に摂りましょう。

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